
はじめに|ゴムクローラー処分費はなぜ分かりにくいのか
建設機械や農業機械に使用されるゴムクローラーは、摩耗や破損によって定期的に交換が必要になります。
使用済みのゴムクローラーは、そのまま廃棄することはできず、産業廃棄物として適正に処理する必要があります。
しかし排出事業者からは、次のような疑問をよく聞きます。
- ゴムクローラーの処分費はいくらが相場なのか?
- 業者によって価格が違うのはなぜか?
- 処分費の内訳はどうなっているのか?
ゴムクローラーは、ゴム・芯金(金属)などで構成される複合素材であるため、処理には、切断・破砕・分離といった工程が必要になります。
さらに回収・運搬・加工・再資源化といった複数の工程が関わるため、処分費の仕組みは一般の廃棄物よりも分かりにくくなっています。
本記事では
- ゴムクローラー処分費の相場
- 費用が決まる仕組み
- 排出事業者が理解しておくべきポイント
について分かりやすく解説します。
ゴムクローラーは産業廃棄物として処理される
事業活動で発生したゴムクローラーは、一般的に産業廃棄物(廃プラスチック類・金属くずの混合物)として扱われます。
その理由は、ゴムクローラーが次のような素材で構成されているためです。
| 構成素材 | 内容 |
|---|---|
| ゴム | 加硫ゴム |
| 鉄芯 | ワイヤー・芯金 |
このような複合構造のため、通常は
- 切断
- 破砕
- 金属分離
- 再資源化
という工程で処理されるため、処理には専用設備と技術が必要になります。
ゴムクローラー処分費の相場
ゴムクローラーの処分費はサイズや重量によって異なりますが、おおよその目安は次の通りです。
小型クラス(ミニバックホー)
- 重量目安: 80kg~150kg
- 処分費目安: 5,000円~15,000円 / 本
中型クラス(3t~5tクラス)
- 重量目安: 150kg~300kg
- 処分費目安: 10,000円~30,000円 / 本
大型クラス(大型建設機械)
- 重量目安: 300kg以上
- 処分費目安: 20,000円~50,000円 / 本
※上記は一般的な目安であり、「回収距離・数量・処理方法」によって価格は変動します。
処分費はどのように決まるのか

ゴムクローラー処分費は、単に廃棄する費用ではなく、次のような工程にかかるコストで構成されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 回収費 | 現場での積込みにかかるコスト |
| 運搬費 | 工場までの輸送コスト |
| 処理費 | 切断・破砕に伴うコスト |
| 設備費 | 機械維持に関するコスト |
| 管理費 | 法令適応に関するコスト |
つまり処分費は
回収 → 運搬 → 加工 → 再資源化
という工程全体のコストで決まります。
ゴムクローラー処理の流れ
一般的な処理工程は次のようになります。
排出事業場
↓
収集運搬
↓
中間処理施設
↓
切断
↓
破砕
↓
鉄分回収
↓
再資源化
分離された材料は次のように再利用されます。
| 材料 | 再利用用途 |
|---|---|
| ゴム | 燃料利用 |
| ゴム粉 | ゴム製品 |
| 鉄 | 製鋼原料 |
このようにゴムクローラーは資源として再利用されるケースが多い材料です。
処分費に価格差が生まれる理由
ゴムクローラーの処分費は業者によって異なることがあります。
これは適正・不適正処理が絡むこともありますが、かならずしもその問題だけではなく、次のような要因によって費用構造が異なるためです。
主な価格差の要因
- 自社処理施設の有無
- 回収ルートの効率化
- 設備投資の状況
- 処理量(スケールメリット)
- 再資源化ルート
例えば、自社で中間処理施設を保有している業者や、大量処理によって効率化が進んでいる業者では、処理コストを抑えられるケースもあります。
そのため処分費を比較する際には、
- 処理方法
- 許可内容
- リサイクル方法
などを確認することが重要です。
処分費を比較する際のポイント
ゴムクローラー処分費は業者によって処理体系が異なるため、価格差が生じることがあります。
そのため排出事業者が処理業者を選定する際には、価格だけで判断するのではなく、次の点を確認することが重要です。
確認しておきたいポイント
- 産業廃棄物処理業許可
- 許可品目
- 処理施設
- マニフェスト対応
- リサイクル方法
処理の流れが明確で、適正処理が行われている業者を選ぶことが大切です。
ゴムクローラー処分費を抑える方法
排出事業者の工夫によって、処分費の負担を抑えられる場合もあります。
コスト削減のポイント
- 溜めてしまうと1回の処理料金が多額となるため、こまめに排出する。この際、車両代に注意。
- 泥や土を落とす(重量で価格が決まることが多いため、重量を減らせる)
これにより回収効率が向上し、運搬コストが下がる場合があります。
ゴムクローラー処分は資源循環の一部

ゴムクローラーは単なる廃棄物ではなく、再資源化される材料でもあります。
主な再利用方法としては、先ほどのようにゴム原料や燃料、製鋼材料などがあります。昔は埋め立て処分が一般的でしたが、現在は様々な技術が発達し、リサイクル方法が変わっています。
そのため適正な処理は
- 環境保全
- 資源循環
にもつながります。
まとめ|相場を理解することが適正処理につながる
ゴムクローラー処分費の相場は、1本あたり 5,000円~50,000円程度 と幅があります。
これは
- サイズ
- 重量
- 回収距離
- 処理方法
によって変動するためです。
処分費を比較する際には、価格だけで判断するのではなく、
- 処理方法
- 許可
- リサイクル工程
などを確認することが重要です。
適正な処理業者へ委託することで、
- 法令遵守
- 不法投棄防止
- 資源循環
につながります。
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