産業廃棄物クイズ(基礎編)|排出事業者も意外と知らない廃棄物処理の豆知識

産業廃棄物は建設業や製造業などの事業活動から発生する廃棄物であり、廃棄物処理法によって適正な処理が義務付けられています。
そのため、産業廃棄物の知識は企業のリスク管理に直結します。

しかし実際には、

  • 排出事業者責任
  • 産業廃棄物の区分
  • マニフェスト制度

など、基本的な制度でも意外と知られていないことが多くあります。

そこで今回は、産業廃棄物の豆知識をクイズ形式で20問紹介します。
ぜひ挑戦してみてください。

これから産業廃棄物に関わる方の知識の導入としても活用できるはずです!


第1問

産業廃棄物は全部で何種類あるでしょうか?

A:10種類
B:20種類
C:30種類

正解:B(20種類)

解説
廃棄物処理法では、事業活動に伴って発生する廃棄物のうち、環境への影響が大きいものを産業廃棄物として定めています。
代表的なものには、汚泥・廃油・廃プラスチック類・金属くず・がれき類などがあり、全部で20種類に分類されています。

出典:東京都環境局HP


第2問

産業廃棄物処理の責任は誰にあるでしょうか?

A:収集運搬業者
B:排出事業者
C:自治体

正解:B(排出事業者)

解説
産業廃棄物は、処理を業者に委託した場合でも排出した事業者が最終処分まで責任を負うとされています。
これを排出事業者責任といい、産業廃棄物処理制度の基本原則です。


第3問

廃タイヤはどの産業廃棄物区分になることが多いでしょうか?

A:ゴムくず
B:廃プラスチック類
C:金属くず

正解:B

解説
廃タイヤは合成ゴムや繊維、金属など複数の材料から構成されています。
そのため廃プラスチック類として扱われます。


第4問

産業廃棄物管理票は一般的に何と呼ばれているでしょうか?

A:処理票
B:マニフェスト
C:処分証明

正解:B(マニフェスト)

解説
マニフェスト制度は、産業廃棄物が適正に処理されたかを追跡するための制度です。
排出事業者は処理の流れを確認することができます。


第5問

産業廃棄物の収集運搬には何が必要でしょうか?

A:届出
B:許可
C:資格

正解:B(許可)

解説
産業廃棄物の収集運搬業を行うには、都道府県知事などの許可が必要です。
許可のない業者に委託することは法律違反となり、委託した側も罰則の対象となります。


第6問

産業廃棄物を無許可業者へ委託するとどうなるでしょうか?

A:問題ない
B:排出事業者も罰則対象になる可能性がある
C:業者だけが罰せられる

正解:B

解説
無許可業者へ委託した場合、排出事業者も責任を問われる可能性があります。
そのため、委託する際には許可証の確認が必須です。


第7問

破砕や焼却などの処理工程は何と呼ばれるでしょうか?

A:中間処理
B:最終処分
C:再資源化

正解:A(中間処理)

解説
中間処理とは、廃棄物を減量化・安定化するための処理工程です。
破砕・焼却・脱水などがこれに該当します。埋立処分となる廃棄物は全体の約2.4%であり、廃棄物のほとんどは中間処理の工程を経て再生資源として再利用されています。

出典;環境省【産業廃棄物の排出・処理状況等(令和4年度実績)】


第8問

日本で排出量が最も多い産業廃棄物はどれでしょうか?

A:汚泥
B:廃油
C:金属くず

正解:A

解説
環境省の統計(第7問解説の資料参照)によると、日本では製造業などから発生する汚泥の排出量が最も多いとされています。


第9問

産業廃棄物の不法投棄を行うとどうなるでしょうか?

A:注意だけ
B:罰則の可能性
C:問題なし

正解:B

解説
不法投棄は廃棄物処理法により厳しく罰せられ、
懲役刑や罰金刑が科される可能性があります。


第10問

使用済みゴムクローラーは産業廃棄物になるでしょうか?

A:なる
B:ならない

正解:A

解説
建設機械や農業機械から排出されるゴムクローラーは、事業活動に伴う廃棄物であるため産業廃棄物として処理されることが一般的です。


第11問

産業廃棄物の処理を業者に委託するにあたり、事前に交わす必要があるものはどれでしょうか?

A:委託契約書
B:誓約書
C:保証書

正解:A(委託契約書)

解説
産業廃棄物の処理を業者に委託する場合、排出事業者と処理業者の間で産業廃棄物処理委託契約書を締結する必要があります。
契約書には、廃棄物の種類や数量、処理方法などを記載し、適正処理を確保します。


第12問

産業廃棄物を運搬する車両には、何を表示する必要があるでしょうか?

A:会社の電話番号
B:産業廃棄物収集運搬車
C:廃棄物重量

正解:B(産業廃棄物収集運搬車)

解説
産業廃棄物を運搬する車両には、「産業廃棄物収集運搬車」などの表示を行う必要があります。
これは、適正な運搬を行っていることを外部から確認できるようにするための制度です。


第13問

産業廃棄物処理業の許可には何種類あるでしょうか?

A:1種類
B:2種類
C:3種類

正解:B(2種類)

解説
産業廃棄物処理業には次の2種類があります。

  • 産業廃棄物処分業
  • 産業廃棄物処分業(特別管理産業廃棄物、特別管理一般廃棄物)

「特別管理産業廃棄物」とは通常の処理方法では人体や環境に有害な廃棄物を指定し、特別な管理を行う必要があるものをいい、通常の許可基準より設備や扱いについて厳しい基準を設けています。


第14問

産業廃棄物の処理費用はどのような要素で変わるでしょうか?

A:廃棄物の重量
B:処理方法
C:運搬距離
D:すべて

正解:D(すべて)

解説
産業廃棄物の処理費用は、

  • 廃棄物の種類
  • 重量
  • 処理方法
  • 運搬距離

など様々な要素によって変わります。
同じ廃棄物でも条件によって費用が大きく異なることがあります。処分を依頼する際には事前に調べておくことが必要です。


第15問

廃タイヤの主なリサイクル方法はどれでしょうか?

A:埋立処分
B:サーマルリサイクル
C:海洋投棄

正解:B(サーマルリサイクル)

解説
廃タイヤは燃料として利用されることが多く、セメント工場や製紙工場の燃料として活用されるサーマルリサイクルが広く行われています。また、近年ではタイヤを粉状にまで細かくし素材としてゴムマットなどとして再利用するマテリアルリサイクルも広く行われるようになりました。


第16問

産業廃棄物処理業者を選ぶ際に確認すべき重要なものはどれでしょうか?

A:会社の規模
B:許可証
C:広告の数

正解:B(許可証)

解説
産業廃棄物処理を委託する際には、処理業者が適切な許可を取得しているか確認することが重要です。
許可の種類や対象廃棄物も確認する必要があります。


第17問

産業廃棄物の処理に関係する法律はどれでしょうか?

A:廃棄物処理法
B:道路交通法
C:建築基準法

正解:A(廃棄物処理法)

解説
産業廃棄物の処理は、**廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)**によって定められています。
この法律は、不法投棄の防止や環境保全を目的としています。


第18問

廃棄物を再資源として利用することを何と呼ぶでしょうか?

A:リユース
B:リサイクル
C:リダクション

正解:B(リサイクル)

解説
リサイクルとは、廃棄物を再び資源として利用することです。
廃タイヤの燃料利用や金属の再利用などが代表的な例です。


第19問

産業廃棄物は誰でも自由に運搬できるでしょうか?

A:できる
B:許可が必要

正解:B(許可が必要)

解説
産業廃棄物の運搬には収集運搬業の許可が必要です。自社の廃棄物を廃棄物処理業者まで搬送することは条件を満たしていれば可能ですが、許可のない業者が運搬することは法律違反となります。


第20問

産業廃棄物を最終的に埋立処分する施設を何と呼ぶでしょうか?

A:中間処理施設
B:最終処分場
C:保管場所

正解:B(最終処分場)

解説
最終処分場は、焼却灰などの最終残渣を埋立処分する施設です。
日本では埋立容量の不足が課題となっており、リサイクルの重要性が高まっています。


まとめ|産業廃棄物の正しい知識が企業リスクを防ぐ

今回のクイズはいかがでしたでしょうか?
産業廃棄物に関する基本的な知識でも、意外と曖昧なまま運用されているケースは少なくありません。

特に重要なポイントは以下の通りです。

① 排出事業者責任は最後まで続く

産業廃棄物は、処理を業者に委託した場合でも排出事業者が最終処分まで責任を負います。

そのため、

  • 許可業者の選定
  • 委託契約書の締結
  • マニフェスト管理

を適切に行うことが重要です。

② 無許可業者への委託は大きなリスク

無許可業者へ委託した場合、

  • 行政処分
  • 罰則
  • 社会的信用の低下

につながる可能性があります。

処理業者を選ぶ際は、許可証の確認が必須です。

③ 廃棄物の区分・処理方法を正しく理解する

廃タイヤやゴムクローラーのように、一見しただけではゴムに見えても金属くずが含まれているなど
見た目だけでは判断が難しい廃棄物もあります。

誤った区分で処理すると、

  • 法令違反
  • 不適正処理

につながる可能性があるため注意が必要です。

④ リサイクルの理解がコスト削減につながる

産業廃棄物は単に処分するだけでなく、

  • サーマルリサイクル
  • マテリアルリサイクル

など、資源として活用されるケースも多くあります。適切な処理方法を選ぶことで、コスト削減につながる場合もあります。

⑤ 産業廃棄物の知識は「守り」と「経営」に直結する

産業廃棄物の知識は単なる法令対応だけでなく、

  • 企業リスクの回避
  • コスト最適化
  • 環境配慮(SDGs)

にもつながります。


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